スマホやタブレットの動作が遅く(重く)なった時に、タスクキルをしていませんか?
特にゲームやアプリをたくさん利用する方は、バッテリーの持ちを良くする目的でタスクキルをしている方がいるかもしれません。
ということで、今回はタスクキルの方法や、メリット/デメリットに関して解説していきます。
タスクキルとは
「タスクキル」とはスマホ上で立ち上がっているアプリを強制的に終了させることの名称です。
スマホをスリープ状態にしても、アプリ自体は完全に閉じていません。
バックグラウンド上でアプリは常に起動し続けていますが、タスクキルをすることでアプリを完全に終了することができます。
ではそんなタスクキルは、こまめにやったほうがイイのでしょうか?それともあまりしないほうがイイのでしょうか?
スマホでタスクキルをするメリット
まず、タスクキルのメリットはアプリを終了することによって「アプリの不具合を解決できる」可能性があることです。
たとえば、ブラウザの検索窓にキーワードを入力したいのに、キーボードが出現しない、という不具合はアプリの終了と、アプリの起動で解決することがあります。
また、あまりにたくさんのアプリを起動し過ぎていると、スマホの動作がモッサリと重くなるためにタスクキルをしたほうがいい場合もあります。
スマホでタスクキルをするデメリット
では、そんなタスクキルをしたことでバッテリーの持ちは本当に良くなるのでしょうか?
まず結論からお伝えすると「iPhoneユーザーであってもAndroidユーザーてあってもタスクキルはあまり頻繁にしないほうが良い」です。
iPhoneについては公式で「タスクキルの必要があるのはアプリが反応しなくなったときだけ」と発表しています。
Androidに関しても同じで、一部のアプリはプロセスの中にバックグラウンドでの動作の必要性があり、仮にタスクキルで強制的に終了させたとしても、再起動をすぐにしてしまう場合もあります。
そんな【タスクキル⇔再起動】を繰り返すことによってスマホに余計な負荷がかかってしまい、結果として速度を落としたりバッテリーを余計に消費したりすることに繋がることがわかっています。
逆に言うと、「確実にもう長らく使うことは無いだろう」といったアプリは消しても良いのかもしれませんね。
「電話・LINE・カレンダー・写真・YouTube・ゲーム」…等など、ご自身が頻繁によく使うようなアプリがあるようなら、それらはあまり消さないほうが良いでしょう。
タスクキルは、バッテリーの持ちが改善するどころか、アプリの再起動で負荷をかける可能性が大きくなります。
つまり、充電がない時こそタスクキルはしないほうが良いということになりますね。
iPhoneでタスクキルをする方法
ではiPhoneでタスクキルをする手順を紹介します。
ホームボタンがない機種 (iPhone X以降)
ホームボタンがないiPhoneは、画面の下部から真ん中あたりまでスワイプして起動中のアプリ一覧を表示します。
終了したいアプリのプレビューを上にスワイプして、アプリを終了します。
ホームボタンがある機種 (iPhone SE、iPhone 8以前、iPod touch)
ホームボタンがあるiPhoneは、ホームボタンをダブルクリックして起動中のアプリ一覧を表示します。
終了したいアプリのプレビューを上にスワイプしてアプリを終了します。
試しにSafariを上にスワイプしてみます。
これでSafariのアプリがタスクキルで完全に終了しました。
Androidでタスクキルをする方法
Androidでタスクキルをする方法を紹介します。
左下の三本線マークを押して起動中のアプリ一覧を表示します。
終了したいアプリのプレビューを上にスワイプして、アプリを終了します。
「消去」をタップすると、起動中のアプリすべてを終了できます。
まとめ
一見、バッテリーを長持ちさせるために有効なイメージのあるタスクキルですが、実はただ単に「アプリを強制終了する機能」なだけです。
iPhone・Android ともに、メモリを開放することはできますが、特にiPhoneに関してはバッテリーを節約することはできないようです。
無駄にタスクキルを使いすぎて、逆にバッテリーの消費を早めないように、タスクキルは必要な時に効果的に使いたいですね。